今日は東工大の大岡山キャンパスへ。「日本ミニ・パブリックス研究フォーラム」の設立総会に出席してきました。会場が近くて助かりますね。
無作為抽出された市民を「ミニ・パブリックス」と呼ぶそうですが(ごく最近の呼び方だと思います)、彼ら/彼女らを政策決定に活かすべく、これまで討論型世論調査やコンセンサス会議、市民討議会といった様々な試みが、国・都道府県・市区町村のそれぞれのレベルで模索されてきました。それらに横串を入れて、さらなる理論や実践の段階に取り組んでいくという趣旨のフォーラムです。
熱心な首長によって導入されている自治体もありますが、この類の話で最大の壁になるのは議会です。すぐに「議会軽視だ」と始まります。しかし、ミニ・パブリックスの活用は、民主主義の決定プロセスとは違う次元にあると考えられるとの指摘もなされ、理論やメリットの学術的な整理が待たれます。
私が学び始めた頃は、サイレントマジョリティの意見の抽出に重きが置かれていたように記憶していますが、社会実験を経て少しずつ進化しているようです。
目黒区でも、パブコメをかけてハイ終わり、という初歩的な区民参加ではなく、より多くの区民、特にステークホルダーではない一般の区民の方を巻き込んで区政を方向付けていく事ができたら素晴らしいと思います。議会もですが、、、
余談ですが、久々に英語の講演を聞きました。簡単な通訳もありましたが、意外と聞けるものですね。