定例会も前半戦が終わろうとしています。一般質問もあり、その後の予算審査の準備もあり、セミナーやら会議やらとドタバタの1ヶ月で、最終的には体調まで崩しましたが、なんとか一息つけた所です。
さて、人目に触れることは少ないのですが、定例会中は各会派から意見書案が提出される事があります。区議会の総意として国や都に申し入れるという性質のため、全会一致で採択するものと決められており、なかなか足並みが揃うことがありません。大抵は、議会運営委員会において意見の不一致となり、廃案になってしまいます。
今回は、われらが民主党目黒区議団も意見書を提出しておりました。内容は、GPIFの年金運用とガバナンスに関するものです。(案の原文はこちらです。)
もう再三報道されているので、新たな説明は割愛しますが、GPIFの年金運用の問題点は、利害関係者の意志が反映されづらいガバナンス体制にあると思います。
つまり、一連のポートフォリオ変更についても、保険料を納めている企業、労働者、そして年金を受け取る受給者の意見が届くようなシステムになっていないのです。
社会保障審議会では、GPIFの改革について議論されていますが、この通りにガバナンス強化が行われたとしても、まだ不足をしていると私は思います。
(参考:社保審 年金部会の資料)
・2016年2月8日:議論の整理
・2015年12月25日:ガバナンス強化のイメージ
そこで今回の意見書(案)提出となった訳ですが、タイトルの通り、うちと「未ネ」のみ賛成で、共産を含めた残りの会派は反対の態度表明となり、あえなく廃案となりました。
意見の相違があるのは仕方ありませんが、意見書の内容と賛否が表に出てこないのは違和感がありますね。せめて自分の会派から出したものは、この場で公にしたいと思います。