ダイアローグ(その2)

西崎つばさの活動

昨日に引き続き、LM地議連のマニ大キックオフ研修会のご報告です。

テーマである「対話」の2つ目は、牧之原市のまちづくりのキーワードでもありました。

牧之原市は平成17年に合併したのですが、当時から、西原市長は「市民参加」を強力に推し進めてきました。その中で大きな役割を果たしたのが「男女協働サロン」です。多種多様な参加者が集まり、市民ファシリテーターが育つようになりました。

平成23年には自治基本条例が制定され、条文には市民のまちづくりへの参加や対話の場の設置、人材の育成が明記されています。

また、同市の第2次総合計画は、500名を超える市民が参加して策定されましたが、これがそのまま「まち・ひと・しごと総合戦略」に位置づけられています。

今回は、公共施設マネジメントにおける対話の活用に焦点が当てられました。一般的に、こういった利害の絡む事柄に対話を導入するのは、非常にシビアな話なのですが、これまでの経緯を踏まえれば当然と言えますね。

施設の視察が1回と対話の場が5回、計6回開催され、20年間の施設分類別の方向性と、先導的に取り組む施設について話し合われました。ポイントは、このうち半分近くの時間をかけて、理念を共有したことだそうです。つまり、対話への参加を通じて、市の問題が「自分事」として捉えてもらう事が重要なのです。

これこそが、市民参加の最大のポイントだと思います。特に議会には、「俺達が代表として決めるから、一般市民は大人しくしていろ」といった態度で、選挙以外の市民参加手法に否定的な議員が大勢います。

しかし、そういった伝統的な議会制民主主義には限界が来ており、よって投票率も下がり、他の参加手法が求められているのだと私は考えています。時間も手間もかかる方法ではありますが、今の時代には、むしろ近道なのではないかとすら思えます。

余談ですが、今回の研修で初めて「ファシリテーション・グラフィック」の存在を知りました。ワークショップなどの記録を、文字だけでなく、絵を使って記していく手法です。

以下は、公共施設の対話の際に記録されたものです。IMG_5298話の流れやポイントが、非常に分かりやすく確認できますね。これも全て、市民の方が作成したものです。

このキックオフ研修会の記録も残して頂きました。(こちらは途中のものです。)IMG_5297
少し勉強すれば出来るようになるとは言うものの・・・とてもそうは思えません。(笑) かねてからファシリテーターの勉強をしたいと思ってはいますが、こちらの道は相当険しそうです。