休会中の研修期間の山場の一つである、若手議員の会。今回の研修は墨田区と世田谷区での2日間を設定し、初日にあたる今日は、すみだ北斎美術館の中にある講座室「MARUGEN100」まで行ってきました。
テーマは、ズバリ北斎館の取り組みと、議員立法の2本立て。
前半の北斎館については、昨年2016年の11月にオープンしてから、これまで注目を浴び続けている施設です。年間の目標としていた入場者数20万人を、先月、半年足らずで達成してしまうなど、国内外からお客さんが訪れています。
特に議員のチェックポイントとしては、都内各自治体が苦しんでいる「ふるさと納税」の仕組み等を利用して、これまでに累計6億7千万円を集めているということでしょう。
会館前から、区長のトップセールスも含めて寄付を集めてきたわけですが、区民からは返礼品なし、つまり純粋に北斎館を応援する目的での寄付が2億6660万円との事。返礼品ありの寄付も3億6100万円集まっていましたが、そのうち区民は5%だとか。
つまり、地元を応援してくれる方からは善意の寄付を、区外からはお返しを活用して多くの資金を集めてきたことになります。税源の流出に悩む23区の好事例として、ますます目が離せません。
それにしても、議会が予算の付帯決議として、開館までに5億集めることを要求した点は凄まじいことです。しかも達成してしまった点も凄まじい。議会の存在感がヒシヒシと伝わってきます。
そんな付帯決議の舞台裏も含めてお話をしてくれたのが、2コマ目の講師である佐藤あつし墨田区議でした。
今年の1月、遠藤ちひろ多摩市議と(たまたま一緒に)セミナーを受講し、ぜひ若市議の仲間にも聞いてもらいたいとお声がけさせていただいたのです。(その時の記事はこちら)
今回は参加議員の自治体の図書館(設置)条例を並べ、比較するという実習も入れ込んでくださいました。やはり目黒区は最下位クラス。。。いや、議員提案の余地が大きいということか。
議会基本条例がなくとも、議会報告会をやっていなくても、今ある制度で議会の実質的改革はできるのだと、再び強いメッセージを頂きました。大変ありがたいです。
会員議員の目からもウロコがザクザクで、まずは初日、素晴らしい研修会となった事にホッとしました。次は翌週、世田谷へ。