民進党青年委員会の全国大会で、高知へ。それこそ全国から100名もの仲間が集まる貴重な機会で、私は一昨年に参加させていただいて以来となります。
政治を志す者にとって、高知が特別な土地であることは間違いありません。幕末から明治維新にかけて、坂本龍馬をはじめ、あれだけの人物を排出したことは奇跡とも思えます。
大会前の研修では、自由民権記念館の館長さんから民権運動の歴史を解説していただきました。どこかでは必ず習っている話ですし、いかにもお勉強的であると思われるかも知れませんが、国家観が弱いと言われることのある民進党にとって、またその若手議員にとって、日本の民主主義を振り返り、特に憲法についての認識を共有しておくことは、非常に重要なことだと思います。
ここでクドクドと歴史を記しても仕方ないので割愛しますが、日本の民主主義は与えられたものではなく、土佐出身の板垣退助や片岡健吉、また東北の河野広中など、当時の運動家たちの圧倒的な行動力によって政府を動揺させ、憲法欽定や国会開設を勝ち取ったものであることを忘れてはならないと思います。
また、憲法論議が持ち出される昨今ですが、現行憲法が必ずしもGHQの押し付けではなく、国家の存在理由を国民の人権実現に求めたという、植木枝盛の東洋大日本国国憲按や立志社の日本憲法見込案といったものの系譜を受け継いで起草された憲法研究会の案が、総司令部の起草者によって重要視され参照されたという点も認識しておかなければなりません。
さて、全国大会では、俳優の木下ほうかさんに骨髄移植のドナーとしての経験を語っていただきました。手術後、1年くらい経ってから手紙が届き、人の命を救えたということが分かって嬉しかった、と淡々と語っていましたが、かえってその感動が重く伝わり、「日比プラン」の実践に取り組んでいる我々にとって貴重なお話であると感じました。
その後の懇親会も大変盛り上がり、いまだに党の旗を掲げて戦っている全国各地の同志と、素晴らしい時間を過ごすことのできた初日でした。明日は話題の大川村に行ってきます。