DXで協働も進む!?

情報公開

区民との新たな協働のステージへ

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、目黒区議会でも最近の流行語大賞と言えるほど数多くの場面で議論されていますし、4月からは「DX戦略担当課」も新設され、集中的に変革を進めていくことになっています。

ここでは、紙やペン、はがきやFAXなどのアナログをデジタルに切り替えるデジタイゼーション、そしてサービスのあり方そのものを再構築するデジタライゼーションという過程があろうかと思いますが、いずれにしてもDXという手段を用いて新たな行政を模索していくことが求められています。

そこで今回は、区民や団体との協働について考えます。

チャレンジオープンガバナンス

以前のブログでも紹介しましたが、東大などが共催し、政府のIT総合戦略本部や地方創生推進事務局などが後援している「チャレンジオープンガバナンス」というイベントがあります。

これは、最初に行政が地域の課題を提示して、次にそれらの解決方法を市民や団体がオープンデータなどを活用して提案し、審査を受けるという大会です。

私も第1回目からチェックしてきましたが、昨年度からは目黒区も参加しており、その動向に注目しておりました。

目黒区は今年度、「コロナ禍における適切な避難行動」という課題を提示しましたが、これに対して、5名の市民で構成される「未来減災課」というチームから、「私のヒナン・ヒョウメイ」というアイデアを頂きました。

これは、区民に自らの避難行動を予め表明(Googleフォームに入力)してもらうことで、区の避難所開設や運用、また区民への適切な避難方法の啓発などに繋げるという提案です。

目黒区に対する提案が最優秀賞

なんと、この「未来減災課」のアイデアが、2/28に行われたファイナル審査イベントで、最優秀賞に相当する「オープンガバナンス総合賞」を受賞したのです。

これは大変素晴らしいことで、心からお祝いを申し上げたいと思います。

目黒区の抱える課題に対して市民から出されたアイデアが、有識者等から評価をされたことは、非常に名誉なことであると言えます。

オープンデータ活用へ

と同時に、これは何かのきっかけになるでしょうし、しなければならないと思います。

かつて、私も一般質問でオープンデータの活用について議論をさせていただきました。データのさらなる公開に加え、DXが進んでいくことで、さらに踏み込んだ協働の可能性が開かれるのではないでしょうか。

今回の「私のヒナン・ヒョウメイ」については、個人情報の課題がありながらも、実現できないか検討が進められるとの事です。

これを機に、他の分野も含めて、新しい形の協働が進んでいくことを強く期待しています。