定例会中の生活福祉委員会が開催されました。昨日の本会議で当委員会に付託された議案2件の審査を含めた議論が行われました。議事はこちらです。
<議案>
・目黒区印鑑条例の一部を改正する条例(資料)
予め申し上げると、この類の話について私は強い推進派です。
今日の議論も、毎度の事ながらマイナンバーの議論に引きずられていきました。強いて言えば、個人番号カードに電子証明書を搭載しない選択も出来ることが明らかになりました。
・目黒区プール経営許可等に関する条例の一部を改正する条例(資料)
規定整備の話につき、特に大きな議論はありませんでした。余談ですが、50t未満の小規模プールには、通常のプールの基準を満たす努力義務が同条例で課せられています。
上記の2つが、付託された案件です。前者は共産のみ反対、後者は全会一致で、原案通り可決すべきものと議決されました。
<報告事項>
(1)臨海部広域斎場組合議会定例会について(資料1、資料2(決算審査意見書))
目黒、港、品川、大田、世田谷の各区が共同で設置、運営している斎場についての報告です。他にも煩雑な資料がありましたが、決算審査意見書が分かりやすいので貼付します。目黒区を含む周辺には、セレモニー目黒や桐ケ谷斎場がありますので、この施設の使用状況は低く、全体の3%程度です。
歳出の50%以上が公債費(5億8千万円)で、施設整備基金の残高が7千7百万円余。この状態で、一基7500万円する新型炉を来年から3年間で6基導入するというのは、とても正常とは思えませんが、今日の委員会の中では公債費の推移予測を聞けませんでした(迂闊でした)。個別にヒアリングしてみようと思います。
(2)目黒区商工まつり結果(資料)
特に大きな議論はありませんでした。
(3)区民センターの不審火(資料)
(4)区民センター屋外プールでの事故(資料)
8月中旬から下旬にかけて、区民センター周辺で不審な事件が続いています。もはや警察の領域ではありますが、施設管理者も厳重な注意を払う必要があります。
(5)めぐろ芸術文化振興プランの改定について(資料)
既に委員会に報告された案に対する、区民意見の反映状況の報告です。こんなに反映させるのか、と思うくらい丁寧に回答しています。
(6)東日本大震災復興支援事業(資料)
発災後5年目となる時期に、コンサートや特別展示を実施する予定です。他委員が指摘していましたが、今月に行われる区民祭り(さんま祭り)で大きく周知して欲しいと思います。
(7)めぐろスポーツまつり(資料)
毎年恒例のスポーツまつりの実施予定の報告です。わが学童野球チームにも少年野球教室のお知らせが来ていますが、ぜひ参加させたいです。
(8)八雲休日診療所・調剤薬局の再開(資料)
緊急財政対策によって休止されていた同診療所・調剤薬局が、インフルエンザの流行期(11月~2月)に限定して再開します。通年にわたる再開は未定です。これに限らず、休止や縮小した事業の再開を検討するためにも、きちんとした行政評価の枠組みが必要だと思います。少しこじつけですが。
(9)食中毒の発生(資料)
もう恒例になってしまっている報告です。以前も申し上げましたが、今年は東京都全体を見ても増加傾向にあるそうです。
今回は、スーパーのお刺身から寄生虫アニサキスの食中毒被害が発生したものです。わが会派の吉野幹事長のご実家は魚屋ですので聞いてみたところ、この虫は魚屋泣かせで、薄く切らないと目視で確認し辛いそうです。とは言え、やはり混入すべきではないものですから、きちんと対策する必要がありますね。
(10)インフルエンザ予防接種の自己負担額の改定(資料)
65歳以上の高齢者を対象にした予防接種について、厚生労働省は今年度からワクチンを3価から4価に変更し、価格は500円増額となりました。これに伴い、自己負担額が300円増額の2500円となりました。
この予防接種は流行を防ぐためではなく、個々の症状を抑える目的で実施しているという答弁がありました。
(11)新しい総合事業について(資料)
以前から私が問題視している、介護保険の改定に関するものです。来年度から、従来の訪問介護および通所介護を含んだ、目黒区の新しい総合事業が開始される予定ですが、担い手の確保は相当深刻な課題だと思います。
以前のブログで、介護人材の不足について取り上げました。2025年、東京だけで3万5千人の不足が見込まえるという推計です。これを考えると、介護予防および人材の掘り起こしが喫緊の課題であることは認識していますし、最終的な方向性としては止むを得ないと思いますが、それにしても時期尚早だと思います。
なぜ昨春に国会で強行採決しなければならなかったのか、自治体レベルでの議論を通じて、ますます理解できなくなります。とは言え、目黒区において円滑に移行できるよう、行政のみならず地域に根ざす議員も役割を果たす必要があるかも知れません。
(12)旧六中跡地の活用について(資料)
旧六中の跡地に特養と認可保育所を整備する計画の進捗報告です。大まかな面積が決まった程度で、変更はありません。