ポンポコからブリリアへ

西崎つばさの活動

若手市議会議員の会の東京ブロックは、「東京若手議員の会」という通称を用いることになりました。今日は、本会と多摩市議会のコラボ研修会が行われ、私にとっては初めての多摩ニュータウンエリアへ行ってきました。

研修は、1人1台タブレット端末配備を実現した多摩市立愛和小学校と、多摩ニュータウン初期入居団地の建て替え1号となったブリリア多摩ニュータウンの2本立てでした。前者は長くなりそうなので、明日に回します。

さて、多摩ニュータウンといえば「平成狸合戦ぽんぽこ」が思い浮かんでしまいますが、それも今は昔。現在は、建て替えという次のステージに直面しています。
初期入居当時とは、法律も社会状況も変わっていますが、驚くべきは、1971年の入居開始から17年後の1988年には「建替え検討準備委員会」が設置されていたことです。時代が急激に変化していく中で、新たなニーズが早くも生まれていたのです。

結果的には、23棟あった建物が7棟となる一方で、住戸数は640戸から1249戸と倍増。さらにラウンジやキッズルーム、カフェや保育所、コンビニや高齢者向け施設なども整備され、新たに若い方が多く入居し、高齢化率も下がりました。

キッズルーム。baby

カラオケや、フィットネススタジオもあります。kara

2013年に竣工し、新しい設備を見学して「すごい、すごい」という感想も出る訳ですが、何より注目すべきは住民の合意形成だと思います。先に述べたように、20年以上も前から協議を進め、住民が主体となって構想を練ってきたのです。
今回ご案内下さった方は建替組合の理事長(現在は解散)でしたが、細かなエピソードなど、その解説っぷりはプロ顔負けのものでした。これまでの、気の遠くなるほど入念な協議が容易に想像できます。

事業自体は民間ですが、地区計画の変更や、当時の法律に対する陳情・意見書など、政治がサポートすべき所も多くあります。今後の大規模な建替えのモデルとなるでしょうし、まちづくりのための合意形成という点からも注目すべき事例だと思います。