今日は「東京若手議員の会」の研修に行ってきました。今回のテーマは「ダイバーシティ」。前半は渋谷区のパートナーシップ条例の取り組みを学び、後半はワークショップ形式で、障害平等研修(Disability Equalty Training)を受講しました。
渋谷区のパートナーシップ条例は様々なところで紹介されていますが、若手議員の会では、会員のそれぞれの自治体で、どのように進めていくかという点が議論になります。今の時代に「性的マイノリティを排除する」「多様性を尊重しない」などと公に言う方は皆無でしょうから、あとは具体的な取り組みの進め方が焦点になるのです。
渋谷区では、議会側の提案に端を発して行政が動き、条例という形になりました。一方で、世田谷区では議会の議決を経ない「要綱」という形で運用されています。首長の意向で進めやすいという利点はありますが、要綱では、区長が変わったら覆されてしまう可能性も十分にあります。
やはり条例化することの重みは、渋谷区の担当課長も認識しているようでした。私もそう思います。とは言え、目黒区議会で議決できるように理解を進めていくのは、相当しんどい作業です。パートナーシップ証明に拘らず、性的マイノリティの方々の困難を取り除いていく方向へ、少しずつ進めていく道しかないと思います。
後半の「障害平等研修(DET)」は、イギリスの障害者差別禁止法を推進するための研修として発展したもので、日本では昨年2014年の7月にNPOが発足し、自治体などを相手にまだ25回前後の実施実績ということで、始まったばかりの取り組みです。
来年2016年4月には、日本でも障害者差別解消法が施行され、合理的配慮の提供などが義務化(民間事業者は努力義務)されます。しかし、その理解が進んでいないのが現実であり、こういった研修が非常に重要になってきます。
ネタバレになってしまうので(と言われました)詳しい内容までは紹介しませんが、発想の転換を自然に迫られる、非常に有意義なワークショップでした。目黒区でも職員研修として導入できないのか、時機を捉えて提案してみたいと思います。
なお、本日の研修の開始前には、児童虐待防止PTの発足にあたってのミーティングを行い、これから半年程度をかけて、提言なり意見書なりをまとめる方向性が打ち出されました。(私は一番手前で必死に議事録を取っています)若手議員の会は、超党派で組織される、本当に素晴らしいネットワークだと思います。
既に事務局という形でどっぷり浸かっていますが、今後もこの繋がりを大事にしていきたいですね。