今さら報道されたの、という感もありますが、新規開園を予定していた都立大の認可園が、
周辺住民の反対によって延期されたことが先月末に話題となりました。
そして、一見すると別のトピックに見えますが、
沖縄県知事が辺野古沖での作業許可を取り消す構えを見せています。
この2つに共通するのは、背後に「ニンビー症候群」が潜んでいることだと思います。
ニンビー=NimbyはNot In My BackYard(うちの近所では止めてくれ)の略語で、
施設の必要性は理解できるけれど、地元には作って欲しくないという意識の事を指します。
他にはゴミ処理場や刑務所、火葬場などがこれにあたります。
これは永遠の課題でしょう。
沖縄の場合は、基地の負担が過度に偏りすぎていますから、
むしろ他地域(他県)のニンビー症候群が原因と言えるかも知れませんが、
いずれにしても、丁寧な説明・議論を前提として、最後は政治の決断だと思います。
私は目黒区で活動する人間ですから、保育園のことについて触れさせて頂きます。
都立大のケースでは、説明不足という手続き的な瑕疵があった点も事実です。
しかし、今の日本が直面する最大の課題は人口減少であり、
その最もミクロな政策の一つが、保育園の整備です。
可能な限りのあらゆる資源を、次の世代のために投資していかなければならない。
そのことは、責任をもって訴えさせて頂きます。
ご批判を受けようとも、根っこの部分は譲れません。ご理解頂ければ幸いです。