ダイアローグ(その1)

西崎つばさの活動

初当選を頂いた区議選からちょうど1年の今日は、静岡県の牧之原市で過ごすことに。ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟が主催する、マニフェスト大賞のキックオフ研修イベントに参加して参りました。

私も知りませんでしたが、牧之原市は、お茶(生産量1位)とサーフィン(メッカがある)で有名との事です。

さて、今回のテーマは「ダイアローグ(対話)」。その心は2つですが、今日は前半部をご紹介します。

1つ目は、議員間討議という形式での対話です。
そういえば先日も、議員間討議の実験に参加してきたばかりでした。「議会は議論する場」と言われますが、実際には議員の質問と役所の答弁のキャッチボールばかりで、議員同士で話し合う場というのは殆どありません。ましてや、議案について議員と議員が対話をする例は非常に少なく、当然の事ながら目黒区でも行っていません。

その一方で、議員間討議を導入する試みが、少しずつですが増え続けています。その先駆的な事例が岩手県滝沢市です。

同市では、予算審査の質疑前に専門委員会を設置し、事前に各議員が質問項目を出し合います。そこで議員同士が対話をすることで、論点や視点、判断基準を共有できるというのです。

さらには、質疑が終わった後にレビューとして議員間討議を行い、総括的審査を経て討論、採決に至るのです。レビューを経て、予算案を修正するのか、附帯決議をつけるのか等ということが検討されるとの事でした。

各議員がバラバラに質問するのではなく、問題意識を共有した上で、それぞれの角度から質問に臨む事は、予算や事業についての役所の姿勢が徹底的に問われることに繋がり、行政には脅威となるのです。

議員同士が賛否について論じ合うディベートではなく、ダイアローグであるのが最大のポイントだと思います。相手を批判し論破するのではなく、何を考えているのかを共有することで、議会での議論が深まるこの取り組みは、全国の議会で導入を検討すべきでしょう。もちろん、目黒区も例外ではありません。

それにしても、北川正恭先生には、いつも勇気づけられます。IMG_5309
学生時代に論文を拝読して以来、素晴らしい方だなぁとは思っていましたが、こうして定期的にお話を伺うようになるとは思ってもいませんでした。

毎回、今の議会や議員がケチョンケチョンに言われる訳ですが、だからこそ立ち上がって戦わなければならないと、常に鼓舞して頂いています。

一人、また一人と同志を増やし、いつか目黒区議会を変革しなければ。その時こそ、目黒区に変革が訪れる時でしょう。初心忘るべからず。