昨日の話ですが、子ども家庭課長からレクを頂きました。内容は「子ども家庭支援センター」、通称コカセンについて。(区サイト関連ページ。URLがおかしいですね。)
これは、東京都の事業として平成7年からスタートしたもので、児童虐待の一義的な窓口として機能しています。なお、法制度が後から追いついてくる形で、平成16年に児童福祉法が改正され、現在は全国どこでも市区町村が第一の通報先として設定されています。
しかし、コカセンの詳しい中身については、なかなか勉強が進んでいなかったため、某同期議員と一緒にレクを受ける運びとなったのでした。
まず、よく分かっていなかった大前提として、「子ども家庭支援センター」という施設が存在する訳ではないこと。(笑わないで下さい(^_^;)) 区役所の2階に「ほ・ねっと めぐろ」があり、ひろばや相談室がありますが、そこだけがコカセンではないのです。
係の事業としては、虐待通告窓口を設置するほか、産前産後支援ヘルパーやファミリーサポート、子どもショートステイなどを実施しています。ただ、相談業務ひとつ見ても、児童虐待関連の通報や相談に乗るのは確かに同係ですが、相談の内容が教育であったり、子育ての悩みであったり、発達の問題であったりと、多岐にわたる事が考えられますので、それは各担当部署に繋げて解決を図ることがなされています。
つまり見方によっては、子育てに関する区の支援体制全般が「子ども家庭支援センター」とも言い換えられるのです。
ブログでも再三申し上げていますが、児童虐待防止の対策は、蛇口を閉めることが最も重要です。そのために、児童相談所の設置が不要だとは全く思いませんが、これまでも区が実施してきたコカセンの機能を強化していくことが、より優先されなければならない課題だと思っています。
そして、「コカセンの機能強化」とは「区の全般的な子育て支援施策の強化」であることが確認されました。和光市のネウボラで学んだ「受援力」を高めながら、子育てを全力で支援するという区の姿勢を打ち出すことが、子どもを育てやすい街にしていくだけでなく、虐待の防止にもつながっていくのです。
また大上段に構えてしまいましたが、議会活動の観点からの収穫は、「コカセンの機能強化をすべき」という発言をしても、焦点がぼやけてしまうと分かった事ですかね。どの支援策を切り取って議論したいのか、個別に調査して提案していくことが有効な方法なのだろうと思います。
来月の児童虐待防止月間を控え、若市議のPTも再開予定です。一般質問、どうしようかな。