武蔵野市役所へ

西崎つばさの活動

朝は「議員写真展」の設営で、会議室のテーブルや椅子を運び出し、パネルを設置するという作業からスタート。

その後、おそらく50ccバイクで出かけるのには限界に近い距離であろう武蔵野市役所へお邪魔してきました。今回は児童虐待防止PTの視察で、同市の「児童虐待の防止及び子育て家庭への支援に関する条例」について学ばせて頂きました。

同様の趣旨の条例を制定している自治体は少ない訳ではありませんが、武蔵野市の場合はタイトルに「子育て家庭への支援」と入っている所が我々のPTにピッタリで、座長のたぞえ麻友区議の目にも留まったのでしょう。

この地域では、杉並、中野、三鷹、武蔵野の4自治体の計116万人口を1ヶ所の児相で対応するという状況であり、十分に機能しているとは言い難かったために、平成16年2月に条例を制定し、「子育てSOS支援センター」を設置して対応する方策が採られました。

東京都が子ども家庭支援センター事業を開始したのが平成7年ですので、そこにヒントがあったのかも知れませんが、いずれにしても平成16年の児童福祉法に先行する形となっています。

内容も、まさにコカセンのようなイメージで、実際に平成23年には「子ども家庭支援センター」に組織が改められています。さらに平成26年には、子どもに関する手当と医療の係をくっつけて、一つの課とされることになりました。また、同市には「0123」というひろば事業が古くからあり、こちらは別の課が担当しているというのも特徴の一つです。

余談ですが、子育て関連の部署は本当に入り組んでいると思います。保育園、幼稚園、学童、児童館、広場、医療、手当、相談、虐待対策、教育、母子保健、コミュニティなどなど、実に多岐にわたる事業をどう整理してどんな組織体制で扱うのか、ここに各自治体の色が出てくるのでしょう。ただ一つの正解など無いのでしょうが、なにか検証する方法はないものか考えてしまいます。

さて、武蔵野市の要保護児童対策の体制は、なんとなく掴めました。ただ、条例を制定することがどのような効果を生み出しているのか、まだ断定することはできません。来週は浦安市を訪問し、もう少し考察してみたいと思います。