中1ギャップのない学校(2)

西崎つばさの活動

そもそも中1ギャップについては、小学校から中学校に上がった際に、教科毎に先生が変わったり、部活の顧問がいたりと接する大人が増えるとともに、制服や礼儀といった社会的なルールをしっかりと教えることになるため、それまでの環境がガラッと変わり、以前からつまずきやすいと指摘されていました。

その中でも、最もつまずく可能性が高いのが人間関係で、新たな人間関係を上手く築けずに不登校になるケースが多いと言われます。また、一般的な中学では、1年の開始時に小学校毎のグループが出来ているのが普通です。

しかし三鷹市では、小1から友達関係を作り始め、それを6年生の自然教室でより強固なものにすることで、中学校での人間関係の不安を取り除いているのです。平均では3%程度である不登校生徒の出現率が、三鷹市では1%以下と、その効果は明らかであると言えるでしょう。

以下、メモ的に6年生の自然教室の内容を記しておきます。

1日目:それぞれに小学校を出発し、ハイキングの出発地点で2校が合流。以降、混合の「活動班」毎に行動する。途中のポイントで課題に挑戦しながらハイキング。食事も混合の班にて。就寝のみ、安全管理の問題から学校別。

2日目:朝から夕方まで、アドベンチャーラリー。10人程度が1組となって課題にチャレンジするが、全員の息が合わないと上手くいかないものばかり。鈍い子もいるので、ケンカも起きるが、それも重要なプロセス。インストラクターが促し、子どもたちに考えさせて取り組んでもらう。夜は宿舎周辺をナイトハイク。自分を振り返る時間を持たせる。

3日目:午前は焼きそば作り。火をつける所から差が出てきて、班によっては1時間くらい遅れる所もある。これも、その原因を考えさせる。午後は好きなプログラムを選んでもらい、課題をクリアする。夜にはキャンプファイヤーを行い、振り返りを行う。

4日目:牧場に寄ったのち、解散式。学校ごとにバスで帰る。

うーむ、やはり現場を見ておきたい気持ちが強まります。目黒でも内山市議が見てくれていることですし、近いうちにチャンスを頂きたいものです。