これまでも何度かお邪魔している茗荷谷のTRC様の会議室にて、議員提案政策条例のセミナーに参加してきました。
「議員立法」は若市議東京ブロックの今年度のテーマでもありますし、しっかり勉強しておこう…と思ったら、ブロック代表の遠藤ちひろ多摩市議と一緒に。昨日の目黒研修から2日連続の顔合わせです。
そして、よくよく周りを見渡せば、東京を飛び越えて様々な地域から、知り合いの議員の方々。飛び込みのような状態で申し込んだセミナーですが、こういった所で志のある仲間がいることを確認できるのは嬉しいものです。
さて、講師は、墨田区で実際に行政提案の条例案を修正した際に中心で動いていた佐藤あつし区議。彼は自民党の所属ですが、私の民進党の仲間である堀よしあき墨田区議から、「すごい人がいるんです」と聞かされていたので、お会いできるのを楽しみにしていました。2期目ですが、なんと私よりも年下。世の中には優秀な方がいるものですね。
法令との関係や立法事実の確認など、条例制定のためのテクニカルな話から始まり、その後に墨田区の図書館条例についての事例を学びました。墨田区では、委員会視察で先進的な図書館を見てきた直後に同条例が提案されましたが、理念も何もなく、視察先との落差に「これでいいのか」という疑問の声が上がり、議員での協議が始まったそうです。
表現を巡って、行政側とぶつかる部分もあったそうですし、そもそも「取り下げるので修正は勘弁してくれ」という旨の打診もあったようですが、最後まで議会が貫き通し、議決まで持っていきました。
修正案を作る協議に役人を入れたことは失敗だったかも知れない、との反省もあるとの事ですが、それでも議会が自らの考えを盛り込んだ条例を制定できた意義は非常に大きいと思います。
以降、墨田区では議会提案という形をとらない場合でも、議員を入れた組織で案分を検討するなど条例案の中身に議会が関与するケースがいくつも発生しているようです。選挙で別々に選ばれた首長と議員が協力して、それぞれの立場からまちのルール作りを進めている好例と言えるでしょう。
こういった文化を広げていかなければなりません。