しかしまぁ、この業界にいると、横浜市とは切っても切れない関係になるのでしょうか。関東若手市議会議員の会の神奈川研修で横浜市会棟にお邪魔し、横浜ビジョンについての説明を受けてきました。
2020東京オリンピック・パラリンピックでは、サッカーの会場に日産スタジアム、野球とソフトボールの会場に横浜スタジアムが使用される予定です。また、その前年に行われるラグビーW杯でも、横浜市が決勝戦開催都市に決定しています。こういった背景から、国際的な大イベントをどのように位置づけて取り組んでいくのかをまとめたのが、2016年11月に策定された横浜ビジョンです。
横浜ビジョン(PDF)
大きな狙いとしては、大会を成功させるのは勿論のこと、賑わいや活力の創出、共生社会の実現、レガシーを将来に活かすことなどが挙げられ、その取り組みの柱として、おもてなしの心やスポーツおよび文化芸術の振興、シティプロモーションなどが設定されています。
このビジョンは、具体的な施策までは踏み込むものではありませんが、今後の課題として、警備や交通規制、専用の移動手段の確保やボランティアの育成、シティドレッシングなどの気運醸成が想定されているとの事です。
私も質問させて頂きましたが、特に市民を巻き込んでいく方法は難しさがあると思います。目黒区でもシティランを通じて多くの方がスポーツ大会に関わる場面がつくられましたが、裾野を広げていくためには課題もあります。
横浜市でも、新たに小中学校へのオリンピラン・パラリンピアン派遣や、3年前イベント・1000日前イベントなどの開催に加え、出初式やお祭りといった既存の事業を膨らませて市民を巻き込んでいく検討がなされているようです。
また、他の方の質疑では、会場を持つ自治体として横浜市が担うべき役割が、組織委員会から明確に出されていないというお話も飛び出し、東京でもよく聞く話だと実感を持って聞いておりました。
目黒区は競技会場を持っていませんが、この機会を活用して人々を巻き込んでいく役割があるのは変わりません。スポーツ推進計画でもオリパラへの言及がなされていますが、さらに理解を深めていけるよう、他自治体と同様に頑張らなければなりませんね。