目黒区の絶対高さ規制について、レクを受けました。普段から、区民の方から色々なご意見を頂いているトピックです。以下、備忘録的に。
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・都市計画法や建築基準法、道路法など様々な法令にもとづいて、ひとつひとつの建築物にも用途地域・地区や日影規制、高度地区などの規制がかかる。
・用途地域は・地区は昭和48年依頼、東京都が8年ごとに一斉見直しを行ってきたが、平成16年を最後にストップし、以降は個別に対応している。
・目黒区の都市計画においては、平成20年から21年にかけて、絶対高さ制限と敷地面積の最低制限を厳しくする変更を行った。目的は、区の市街地の特徴である「良好な住環境」を保全・形成するため。
・高さは、高度地区と容積率によって規定されており、敷地面積は建ぺい率と用途地域によって規定されている。最も低い高さ17mの根拠は、5階プラス屋上部分の立ち上がり。
・因果関係は定かではないが、東京駅との距離から地価を他地域と比較した場合、目黒区は高い。
・全般的に、当時(平成20年頃)の街並みを維持していくという考え方が強い。突飛な建物ができないように規制。
うーむ、私も自分の考えを整理しきれませんが、区内の大部分が住宅街である目黒区の特性を考えると、妥当なように思える一方、住宅がひしめき合って余裕がない環境に誘導されている側面もあると思います。例えば、緑被率や公園面積はかなり低いです。その是非も人それぞれですが。
もっと言えば、意図したのかは分かりませんが、子どものいない、または子が親元を離れた高所得世帯に住みよい環境になっているという印象も受けます。しかし、そのブランディングが間違っているとも言い切れません。
高さを出して必要なスペースを生み出していくのか、低い街並みを維持していくのかは神学論争とも言え、正解のない類の話だと思います。そう考えると、きちんと審議会なりパブコメなりを通じて策定してきた目黒区の都市計画について「抜本的に変えるべきだ」みたいな議論は無用ではないでしょうか。
このかん、新たな地区計画が策定されている所もあるわけですし、その時の状況に応じて、区民の方の意見を聞きながら微修正を重ねていく。そんな現実コツコツ路線がふさわしいのかも知れません。
ただ、もう少し勉強します。