関東総会2017

西崎つばさの活動

お盆もなんのその。今日は関東若手市議会議員の会の定期総会。事業計画や役員の交代などの議事を議決したほか、その後の研修会では北川正恭先生にお越しいただき、これから求められる地方議員についてお話を頂きました。

先生のお話は、これまで何度もお聞きしていますが、若市議の講演会で1時間以上にわたってご講義を頂くのは、また特別な感覚です。

日本の政治の究極の失敗とも言える戦争の惨禍の話から始まり、その後の復興が中央集権体制で進められてきた経緯を踏まえてのお話でした。池田内閣での国民所得倍増計画が、いわば一種のマニフェストであるとは意外な発見です。

神奈川県の長洲知事が1975年に「地方の時代」を宣言し、8年をかけて1983年(私の生年です!)に情報公開条例を制定するまでには、政府の猛反対がありましたが、その後は全国の自治体に広がり、16年後の1999年にようやく情報公開法が成立。

また、滋賀県の武村正義知事が1979年に琵琶湖富栄養化条例を制定する際にも、政府や経済界が大反対しましたが、その後に洗剤は害の少ないものへと作り変えられていきました。

結局、社会を変えてきたのは地方ではないか、という指摘です。

後半はいつもの北川節が炸裂し、追認議会や追認執行部を厳しく批判しつつ、立ち位置を変えなければならないことを繰り返し強調されました。総体としての議会が機能しなければならないこと、議会事務局のあり方を再検討する必要があることが最近のポイントだと思います。

最後に、今は若い世代が勝ち始めるチャンスであるという言葉が印象的でした。変わらぬ議会不信の中、今までの議会のままで良い訳がなく、ことごとく跳ね返されてきた壁を破るチャンスだという事ですね。

北川先生の話は、いつ聞いても鼓舞される思いがします。このマインドを全国の若手議員で共有できたとしたら、本当に日本が変わっていくのではないかと期待してしまいます。もちろん、私自身も頑張らなければ。