乳児用液体ミルクを解禁する法令が施行
昨日、厚生労働省の省令改正および消費者庁の規格基準が施行され、日本国内における乳児用液体ミルクの製造販売が解禁されました。各種の災害への対応はもちろんのこと、日常のちょっとした育児支援の役割も期待され、子育てをしている親の立場からも、心から嬉しく思います。
この運動を強力に進めてこられた末永さんに深く敬意を表したいと思います。
「液体ミルク運動」への関わり
思えば、若市議での研修(の準備)で末永さんにお目にかかって以来、様々な形で液体ミルク解禁を自らの活動に採り入れてきました。少し振り返ってみたいと思います。
関東若手市議会議員の会「キックオフセミナー」
そもそもは2016年10月2日、私が所属している「関東若手市議会議員の会」のキックオフセミナーにおいて、乳児用液体ミルクをテーマに研修を実施したことがきっかけでした。事前の調査に加え、子育て中の親だけでなく、メーカー側の意見も伺い、運動の方向性を把握することができました。
https://www.n283.com/archives/3585
また、役得ではありますが、セミナーの事前の打ち合わせにも参加させていただき、あらかじめブログで問題提起をしておりました。
https://www.n283.com/archives/3354
区議会での意見書が却下
その後2017年2月には、目黒区議会に解禁を求める意見書を会派から提案しましたが、なんと了承されず却下となりました。若市議の仲間たちが全国各地で意見書を成立させていくなか、非常に悲しい気持ちになったのを覚えています。
https://www.n283.com/archives/4262
区内向けレポートの発行
そして1ヶ月後には、この運動を紹介するために区内向けのレポートを発行し、新聞折込などで5万部以上を配布させていただきました。
・西崎つばさレポート10号
今後に向けて
東京都が、西日本豪雨災害の被災地へ乳児用液体ミルクを救援物資として届けたことが話題となったように、災害でライフラインがストップしてしまった時、乳児を抱えている親御さんにとって液体ミルクは重要な選択肢の一つとなります。
今回は制度が正式に変更されたに過ぎず、実際に市場に流通するまでは1年以上かかると言われています。また、店頭に並ぶようになる時期が来たとしても、粉ミルクに比べて消費期限の短い液体ミルクを自治体が備蓄することには、まだまだ課題があるように感じます。実際に、今年の予算委員会でも区は慎重な姿勢を示していました。
ただし、市場に流通さえしていれば、被災地に集中的に届けることが今よりもはるかに容易になりますし、各家庭での非常用持ち出し袋などへの備蓄も気軽に行えるようになり、ローリングストック方式で備えることが可能です。
まだ多くの日本人には馴染みのない文化となりますが、その利便性と使用法を知っていただき、広く普及し親御さんの役に立つことを願っています。