常時SSL化のススメ(決特3日目)

情報公開

2018.9.19 決算特別委員会

決特3日目は、昨日から引き続き総務費の審査で、防災に関連する多くの質疑があったのち、区民生活費へと移っていきました。

私は総務費のところで、およそ防災とは関係のない「目黒区ホームページの常時SSL化」について質問しましたので、ご報告します。

常時SSL化について

Webに詳しい方なら常識かとは思いますが、近年、個人情報などを扱うページだけでなく、サイト全体を暗号化する「常時SSL化」がトレンドとなっています。

ところが、まだ民間企業でも進捗が思わしくない状況において、やはり自治体サイトはさらに遅く、2018年6月時点での調査では、常時SSL化している市区町村は全体の37%に過ぎないという結果が報告されています。
一般財団法人「日本情報経済社会推進協会」サイト

ご多分に漏れず、目黒区の公式HPも、問い合わせフォームを送信する箇所のみSSL対応ページを選択できるようになっており、他の部分はhttpのままとなっています。

一般論ですが、常時SSL化には次のようなメリットが上げられます。

  • アクセス盗聴の防止
  • フィッシング詐欺の防止
  • SEO対策
  • http/2対応

詳しいサイトは幾らでもあるので、それぞれの解説はそちらに譲りますが、最も重要なのは閲覧者の安心感だと思います。

世の中のブラウザのシェアは、Chromeが4割とも6割とも言われていますが、バージョンが新しくなるにつれて、常時SSL化していないサイトへの風当たりが厳しくなっています。

現在すでに、Chromeで目黒区のサイトを閲覧すれば、行政の公式サイトであるにも関わらず「保護されていない通信」と警告表示がなされるわけですし、いずれは手動で許可しないと閲覧できなくなる方向になると思います。

これはChromeに限ったことではありませんし、世の中の標準が常時SSL化になることが決定的だということです。であれば、公的機関として、情報を取りに来た閲覧者に不安を与えることのないよう、早めにきちんと対応すべきでしょう。

目黒区の近隣では、渋谷区や大田区、新宿区が常時SSL化を済ませていますが、広報課でも、費用や手続きについて調査しているとのこと。今後の迅速な対応に期待したいと思います。

本日の議題メモ

<総務費>
・労働環境モニタリング
・災害時の生活用水、指定井戸
・飲料水の確保
・下水道直結型トイレの整備
・公共料金の増加要因
・平和祈念のつどいのあり方
・非常勤職員の防災服
・選挙活動における個人情報保護
・地方統一選の日程
・首長と議会の関係
・公営掲示板の業者選定
・人材育成
・ふるさと納税の状況
・水害の状況
・風水害の罹災証明発行手続き
・自家発電機の整備
・同和対策事業
・公契約における労働報酬化減額
・住警器の交換
・ふるさと納税の返礼品への通知
・ストレスチェック
・トビラフォンと通話録音装置の兼ね合い
・水害ハザードマップ
・火災発生減少の要因
・感震ブレーカー
・AED付属品

<区民生活費>
・3区間交流
・シティラン
・区民まつりの位置づけ
・臨時福祉給付金
・臨戸訪問調査
・国保加入子育て世代の負担軽減
・まちづくり活動助成
・観光まちづくり協会
・外国人住民の支援
・自治体交流
・大使館との交流、ポーランド
・オリパラ関連事業
・学校のプール開放