2018.12.6 本会議(議事次第)
定例会最終日。各議案の採決が行われました。同性パートナーシップの公的承認に関する陳情が委員会に差し戻しとなったため、少しイレギュラーな進行となりましたが、まとめて報告いたします。
私も急きょ賛成討論で登壇するなど、最後まで攻防が続きましたが、上記陳情が不採択となったことは実に残念で悔しいです。ただ、今後もできることを積み上げていかなければなりません。
※ 討論原稿を、ページ最下部に載せておきます。
議案
91号を除き、全て原案どおり可決となりました。
64号 手数料条例(議案)
全会一致
65号 保育所条例(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:× 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
(以下、しばらく指定管理の指定)
66号 住区会議室(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:× 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
67号 中小企業センター(議案)
68号 勤労福祉会館(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:○ 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
69号 文化ホール(議案)
70号 美術館(議案)
71号 特別養護老人ホーム(議案)
72号 高齢者センター(議案)
73号 在宅ケア多機能センター(議案)
74号 知的障害者グループホーム(議案)
75号 心身障害者センター(議案)
76号 福祉工房(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:× 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
77号 三田地区駐車場(議案)
78号 自転車等駐車場(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:○ 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
79号 公園(議案)
80号 区営住宅(議案)
81号 区民住宅(議案)
82号 三田地区整備事業住宅(議案)
83号 従前居住者用住宅(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:× 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
84号 エコプラザ(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:○ 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:× 広:○
85号 母子生活支援施設(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:× 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
86号 特別区道路線の認定(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:○ 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
87号 遺贈の放棄(議案)
自民:○ 公明:○ 共産:× 立区:○ 維新:○ 小:○ 鴨:○ 須:× 竹:○ た:○ 広:○
88号 臨海部広域斎場組合規約の変更(議案)
全会一致
91号 学校給食費助成条例(議案) ※ 否決
自民:× 公明:× 共産:○ 立区:× 維新:× 小:× 鴨:× 須:× 竹:× た:× 広:×
陳情
30第17号 めぐろ区民キャンパス北西隅の空地(陳情書) → 不採択
自民:× 公明:× 共産:退 立区:× 維新:× 小:× 鴨:× 須:○ 竹:× た:× 広:×
30第18号 憲法9条改正の発議(陳情書) → 不採択
自民:× 公明:× 共産:○ 立区:○ 維新:× 小:× 鴨:× 須:× 竹:× た:× 広:×
30第19号 消費税増税中止(陳情書) → 不採択
自民:× 公明:× 共産:○ 立区:○ 維新:× 小:× 鴨:× 須:× 竹:× た:× 広:×
30第16号 介護タクシー(陳情書) → 不採択
自民:× 公明:× 共産:○ 立区:× 維新:× 小:× 鴨:× 須:○ 竹:× た:× 広:×
30第9号 同性パートナーシップの公的承認(陳情書) → 継続を否決
自民:継 公明:× 共産:× 立区:× 維新:× 小:継 鴨:× 須:× 竹:継 た:継 広:継
継続が否決となり委員会に差し戻され、採択 or 不採択を審査した後に本会議で採決を行いました。その結果、16対17の僅差で賛成少数となり、不採択となりました。
自民:× 公明:○ 共産:○ 立区:○ 維新:○ 小:× 鴨:○ 須:× 竹:× た:× 広:×
(以下、全て継続)
30第7号 虐待防止(陳情書)
自民:継 公明:継 共産:× 立区:× 維新:継 小:継 鴨:継 須:継 竹:継 た:継 広:継
30第8号 児童虐待防止条例(陳情書)
自民:継 公明:継 共産:継 立区:× 維新:× 小:継 鴨:継 須:継 竹:継 た:継 広:継
30第12号 羽田の国際線増便計画の見直し(陳情書)
自民:継 公明:継 共産:× 立区:継 維新:継 小:継 鴨:継 須:継 竹:継 た:継 広:継
30第13号 別居・離婚後の法整備(陳情書)
自民:継 公明:継 共産:継 立区:× 維新:継 小:継 鴨:継 須:継 竹:継 た:継 広:継
30第14号 別居・離婚後の公的支援(陳情書)
自民:継 公明:継 共産:継 立区:× 維新:継 小:継 鴨:継 須:継 竹:継 た:継 広:継
30第15号 別居家庭への教育現場対策(陳情書)
自民:継 公明:継 共産:継 立区:× 維新:継 小:継 鴨:継 須:継 竹:継 た:継 広:継
30第10号 碑小の屋内ランドセル広場設置(陳情書)
全会一致
同性パートナーシップの公的承認に関する陳情への賛成討論
私は、立憲民主・区民クラブを代表して、陳情30第9号「同性パートナーシップの公的承認に関する陳情」について、委員長報告の通り議決することに反対、本陳情は採択すべきという立場から討論いたします。
同性パートナーシップについては、お隣の渋谷区、もう一方のお隣の世田谷区をはじめ、各地の自治体で制度が創設、または検討されています。一部には、これをブームと捉える節もありますが、私は流行りではなく気づきだと考えます。つまり、SOGIによる差別はあってはならない、日本国憲法第14条に示された法の下の平等に明らかに反するということに、社会が気づいたのです。
世界を見渡しても、パートナーシップどころか同性婚を認める動きが広がっており、2001年のオランダを皮切りに、特にこの10年はイギリス、フランス、アメリカ、ドイツなどといった先進諸国で法整備がなされている一方、日本の動きは遅いと言わざるを得ません。
立憲民主党は、党の綱領にSOGIによる差別のない社会を目指すことを明記しており、同性婚を認める法案提出の準備を進めていますが、まだまだ国会での議論では困難が予想されます。
であるならば、やはり自治体が主導して国を動かしていかなければなりません。今では当たり前となっている情報公開制度も、全国の自治体が先に制定して、後から国が追いついてきたように、SOGIによる差別の解消についても、目の前に現場がある基礎自治体こそが国を引っ張っていく必要があります。
パートナーシップ制度について、同性に限るのはどうかという意見もあるでしょう。千葉市が来年2019年4月に開始予定の制度では、全国で初めて、異性同士のパートナーシップも認める内容が公表されています。我が会派も、その観点からの検討は必要と考え、第3定例会では継続審査すべきといたしました。
しかし、やらない理由を探していても仕方がありません。当事者の方々の声をしっかりと受け止め、まずは一歩でも前に進めていかなければなりません。
現在、同種の陳情は、日本各地で提出され、採択されつつあります。23区だけを見ても、3区で制度が導入済みであることに加え、8区で陳情が採択され、目黒を含む7区議会で審査されています。
陳情事項にも「協議を開始してください」とありますが、今このタイミングで準備を始めなければ、今後、目黒区は人権についての後進地域であると指摘される恐れがあり、それは住みたいまち、住み続けたいまちを掲げる区政にとって好ましいことではありません。
以上のことから、本陳情を採択すべきであると強く主張し、討論といたします。