2020.3.13 予算特別委員会
本当は昨日に質問した内容なのですが、ブログの投稿計画上、本日の報告となります。しかも、今日の質疑内容は次回に回します。なかなか、思い通りには行かないものです。
ICT体制の今後について
業務システムの標準化
今回の予算でも、基幹系システムの基盤更改に加えて、様々な業務システムに関する予算が計上されています。ざっと見ただけでも、
・導入や構築→コンビニ交付システム、学校徴収金管理システム、教職員出退勤管理システム、介護給付適正化システム
・再構築や更新→私立幼稚園システム、保育学童システム、中小企業融資あっせんシステム、地域包括支援センターシステム
・改修→食品衛生管理システム、福祉情報システム、戸籍情報システム改修
と、多岐にわたります。
一方、先日の一般質問でも触れたのですが、政府の示したデジタルガバメント実行計画の中では、今後、業務プロセスや情報システムの標準化を推進し、個別行政分野のシステムの標準仕様書を作成していくとされています。
つまり、上記のような業務システムは、品川区でも大田区でも、札幌市でも那覇市でも利用する(できる)ものであるにも関わらず、それぞれの自治体が独自に構築しているのは、あまりに非効率であるという考え方から、共通の仕様書の元で出来る限りカスタマイズせずに使っていこうという考え方です。
まずは住民記録システムから取り組むとされていますが、まだ始まったばかりで、標準仕様書の策定には至っていませんが、毎年これだけのシステムの導入、改修や再構築がやってきている中、国などの動きを注視していかなければなりません。
タブレット端末、セキュリティプリンタ
今回の予算案では、災害時の情報共有や連絡手段として、タブレット端末の導入が計上されています。このこと自体は良いことですし、むしろ遅かったと思いますが、気になるのは情報化推進計画との関係です。
情報化推進計画の施策36では「タブレットを利用した会議資料のペーパーレス化」が掲げられていますが、今回のタブレット導入は明らかに目的が違います。計画では、来年度までにペーパーレス化を実施することになっており、私が2018年の第2定例会に一般質問した際にも「実施する」と区長答弁がありましたが、タブレット導入が計画上の意図とは異なる形で実施されようとしたとしても、これを機にペーパーレス化にも踏み込んでいくべきでしょう。
また、同計画の施策29では「セキュリティプリンタの導入」が掲げられ、来年度までに導入して評価まで行う計画となっていましたが、今回の予算案では要求があったにも関わらず、計上が見送られました。これについては、いわば計画に対するギブアップ状態のようです。
ICT外部人材
上記のようなICT化は、業務効率化や働き方の見直しの観点から進められるべきだと思いますが、現行の情報化推進計画には、この視点が物足りないと思います。
その意味では、そうした横串を全庁的に刺していくために、昨年から非常勤の情報政策監が登用されています。今後、さらなる技術の導入と業務の見直しを進めるためにも、より積極的に、ICT外部人材の専門的な知見を活用していただきたいと思います。
本日の議題
<区民生活>
・体育館のエアコン利用
・3区間交流
・死亡後の手続き
・マンホールのデザイン蓋
・シティラン(位置づけ、評価、波及効果)
・障害者アート展
・住区センターの使用料
・集会施設予約システム(クレジット収納、通信速度)
<健康福祉>
・受動喫煙防止
・介護人材確保
・自殺予防
・りぷりんと
・認知症(予防、検査、MCI顕在化)
・引きこもり対策
・地域猫の不妊去勢手術助成
・地域包括センターの緊急対応
・介護予防
・高齢者福祉住宅
・障害者通所施設
・保育園(栄養士の配置、医ケア児ガイドライン、コロナ対応)
・災害時医療体制
・児童相談所(一時保護所、広域連携、情報交換)
・精神障害者支援
・多胎児支援
・乳幼児健診の短縮対応