コミュニティスクール再び(20予特7日目)

情報公開

2020.3.17 予算特別委員会

予算特別委員会も最終日。我々の会派は、一般会計のみ反対しましたが、全体としては賛成多数で4会計とも委員会可決されました。

なお、私は教育のところで3点の質疑を行いましたので、以下に内容をご報告します。残り時間が少なかった関係で、少し中途半端になってしまいました。。。

コミュニティスクール

コミュニティスクール(学校運営協議会)は、古いようで新しい課題と言えます。

新学習指導要領も含め、地域との連携や協働は、小中学校にとって重要な観点ですし、これまでも実践されてきたものと思います。

目黒区でも、現行の基本計画に学校運営協議会のことが書き込まれているのですが、2008年から小学校2校(田道、鷹番)でモデル実施された後に、評価・検証が行われ、言ってしまえば頓挫したままの状態になっています。

ところが、この間に大きな動きがありました。2015年12月に中央教育審議会の答申が出され、その後に「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が改正され、2017年4月からは全ての公立学校をコミュニティスクールにする努力義務が定められたのです。

そもそも、法改正の以前から、コミュニティスクールは全国的に増加しており、その効果も認められて努力義務化されたという経緯があります。

目黒区においても、課題があってストップしたままにするのではなく、あらためて真剣に検討すべき時期に来ていると思います。答弁を聞いたところ、どうやら内部的な検討は進めているようですので、引き続き議論を重ねていきたいと思います。

メディアリテラシー

現代社会において、大量に流れてくる情報をどう扱い、逆にどう発信していくかは、非常に重要なスキルと言えます。特に、今回の新型コロナウイルスをめぐっては、例えばトイレットペーパーのデマに人々が流され、社会問題化していますが、こうした事態でも冷静に判断できる能力が必要です。

区立学校においても、メディアリテラシー教育の重要性は理解されているとは思いますが、今回のような非常に具体的な問題が出現したことを受けて、きちんと子どもたちに指導していくことが求められます。

さらには、メディアリテラシー教育は、人間性の教育に直結すると言えるのかも知れません。操作や情報の取捨選択といった表層的な教育も勿論ですが、人間性を高め、容易に流されない強固な自己を築いていく観点が必要なのではないでしょうか。

性教育の指導体制

性教育については、ジェンダー平等や、将来の予期せぬ妊娠の防止、さらには命の教育とも絡めて、虐待の発生しやすい環境を回避していくなどの観点から、これまでも何度も質問してきていますし、その重要性を区も認識していることは承知しています。

一方で、今回は教える側の対応について尋ねました。つまり、時代的なものがあるにせよ、いま子どもたちに教える側の先生方が、しっかりとした性教育を受けてきたとは限らないということです。(このことを批判するつもりはなく、あくまでも時代の流れがあったことを踏まえなければならない、という考えです。)

児童生徒を取り巻く環境が変化していることは言うまでもなく、現に東京都の性教育の手引きも昨年に改定されています。こうした中で、教員側の問題意識や能力によって、学校ごとの差異が出る懸念があると思うのです。

実際に、以前に学習指導要領を超える性教育を実施している学校があるかを尋ねたところ、中学校9校中1校だけが行っていました。
当時のブログ

こうした認識を各校でしっかりと共有していただき、適切かつ有効な性教育を実施できる体制づくりが必要だと思います。区教委は、指導書に基づいて行うという見解を示しましたが、少し踏み込み不足の印象が否めません。

性教育と命の教育は、将来的に発生しうる様々な問題を防ぐためにも非常に重要ですので、引き続きチェックと提案を続けていきたいと思います。

本日の議題

<環境清掃>
・指定喫煙所の増設
・ゴミの個別収集
・事業系ゴミ増への対応
・災害廃棄物への対応

<教育>
・GIGAスクール構想(ICT環境、セキュリティ、各校のサイト、教員研修)
・教員の働き方改革(副校長補佐、出退勤管理システム、代替教員の確保、変形労働制、教科担任制、精神疾患への対応、RPA)
・英語教育(TGG対象拡大)
・リカレント教育
・虐待セーフティネットとしての役割
・訴訟リスク対策
・保護者による暴力対策
・体育館のエアコン使用ルール
・校庭の人工芝修繕
・臨時休校(メッセージ、未履修対応)
・熱中症対策テント
・牛乳の紙パック化
・防災教育、訓練(移動のリスク、引き渡し場所、専門家の活用)
・標準服
・学校危機管理
・見守りメール、SNS活用
・キュービクル増設
・スクールゾーン
・1人1台端末
・生命、尊厳、多様性の教育(保護者も)
・インクルーシブ教育
・特別支援員
・就学時健診
・興津自然学園

<その他>
・新型コロナウイルスへの予備費対応

<国保>
なし

<後期>
なし

<介護>
・第2層協議体(新住民の取り込み、インセンティブ)