いろいろと調べている中で思いついた雑記です。タイトルの通り、監査について。
1998年から、地方自治体における外部監査が制度化され(大規模自治体は義務化)、目黒区も2002年から包括外部監査を導入し、毎年、設定されたテーマに基づいた区の事業のチェックが行われていました。当時取り上げられたのは、補助金についてであるとか、公有財産の管理であるとか、公共施設の使用料といったテーマです。
しかし、2010年の緊急財政対策で区の事業が見直される中、外部監査は一定の役割を果たしたと判断され、廃止されてしまいました。
(当時の判定ペーパーはコチラ)
この判断には疑問を持ちます。当時の財政状況は相当深刻であったとはいえ、行政が適正かつ効率的に業務を執行しているかチェックする仕組みをストップしてしまうのは、まさに本末転倒だと思います。
しかし、それは過ぎた事。少しずつ財政が持ち直してきた今こそ、あらためて導入を検討すべきではないでしょうか。区は現在、公会計(複式簿記)の採用に向けて準備を進めている所ですが、監査についての課題もしっかり整理し、チェック機能が働くように心がけるべきだと思います。
また、監査委員事務局の共同設置というトピックにも当たりました。ほとんどの自治体に存在する監査事務局を共同設置して、効率的かつ首長からの独立性を高める試みです。これはもう少し勉強します。
しかし、自分に厳しい仕組みを自分で作るのは難しいもの。
ここはやはり、議会の出番でしょう。